20数年前にケニアを訪れた。
10日間、サファリからケニヤ山登山、そして高山病など
貴重な思い出をつくることができた。
ナイロビへの直行便はなかったので
最も安い
成田ーボンベイ(今のムンバイ)ーナイロビというルートをとった。
せっかくだから、ボンベイで1泊して市内観光。
未だに忘れられなく、自分の力のなさに気づいたことがある。
空港からの道沿いには、
当時(現在はわからない)世界最大と言われていたスラム街があり、
タクシーが止まる度に子どもたちが手を伸ばしてくる。
道路工事現場では
人々がバケツに土を入れて歩いて運んでいる。
なんて効率が悪いと思っていると
同行の友人は、機械化したら働く場所がなくなると言う。
確かにそうだ。当時のインドの人口は約8億。
そんな経験からか
例えば高速道路の料金所がETC化された後
そこで働いていた人たちはどうしたのだろうとか思ってしまう。
機械化で便利になるということには、
人が動かなくてすむことが多い。
テレビのリモコンがその象徴。
これは本日の日経新聞掲載の
コマツのブルドーザーの広告だ。
無人のブルドーザーが広大な土地を造成している。
いまや無人のリモコン飛行機で爆撃がされる時代である。
GPSと高性能なセンサーがあれば
(そんなに簡単ではないと思うが)
なんでも無人でできていまいそうだ。
その後のことは
個人の
自己責任。
そんなに単純ではない。